人と動物が共に生きられる社会をめざして私たちの生活に喜びと癒しを与えてくれる
動物たち、今や家族の一員と言われています。
その一方で、動物虐待、動物の不適切な取り扱いなどが後を絶ちません。
年間約7万2000頭もの犬や猫が自治体の動物愛護センターや保健所に引き取られ、
そのうち約2万4000頭が殺処分されています。(2020年度環境省調べ)
1日に約65頭が殺処分されている計算になります。
今を生きている命を守りたい!
不幸な命は生み出さない!
幸せな動物を増やす活動をしています。
人と動物が幸せに暮らせる社会を作りたい!の想いで地域猫活動に
取り組んでいます。
地域活動とは?
飼い主のいない猫でも、生きているんだから何かをしてあげたい」と思っている人は
たくさんいます。
一方、「飼い主のいない猫は迷惑だ」と思っている人もたくさんいます。
地域には、猫が好きな人、無関心な人、嫌いあるいは苦手(動物アレルギー体質等も
含む)な人が混在して住んでいます。
望まれない命は作らない、作らせない。
でも、生まれてきた命はできるだけ長生きさせてあげたい・・・
こんな気持ちを持つ人たちが、猫と地域の共生を目指して、「地域猫活動」を進める
ケースが増えてきていますが、「地域猫活動」が、ただの「エサやり」になってしまうと、
地域社会に新たな問題を起こしてしまうことになりかねません。
エサをあげることが悪いことではありません、またエサをあげないことが解決に
なるわけではありません。
地域の中で意見交換をして、出来るだけ多くの合意を得て「地域猫活動」を進めて
いきたいと思っています。
地域猫活動の目的
将来的には飼い主のいない猫を減らすこと。
飼い主のいない猫を勝手気ままな「飼い主のいない猫」として放置するのではなく、
猫の嫌いな人にも、ある程度許容してもらえる「地域猫」として一定の管理をして
見守っていこう、将来的には飼い主のいない猫を減らしていこう、という考えです。
地域猫活動を始めるには?
みんなの協力、理解が大切です。
まず、行政との連携を図ります。
区市役所などで、飼い主のいない猫対策などの相談に応じてもらえる部署に問い合わせ、
協力をお願いしてみましょう。
不妊・去勢手術に助成金が出るところもあります。
広島市では、地域猫として活動認可があれば、動物センターに依頼の書類提出し、
捕獲機に入れて連れて行けば無料で避妊、去勢が受けられます。
耳を切って「桜猫」として地域猫として再び居住地に戻し、地域で世話をしてゆきます。
現状にあった話
古民家を購入して此処にきて5年、すこぶる猫にも人にも快適環境です。
隣家はほとんど空家状態で、家の床下で毎年子猫が生まれます。
家にも保護猫2匹がいました。
小さな「命」を見過ごすわけにもゆかず、知人、友人に声をかけ里親に引き取って
もらったりもしながら庭に来る猫に餌をやりながら見守ってきたのです。
猫に対する苦情がきた!
ところが、町内会数名で糞尿被害の苦情で押しかけられました。
ある時は、ポストに無記名のメモが投函されてことも2度3度あります。
そのたびに、「地域猫活動」の避妊、去勢の声掛けをしてきたのですが
地域の無関心は増えすぎた猫の糞尿被害で自分の事として受け止めて
「餌を与えないでください」と怒鳴り込んできてはじめて「地域猫活動」を認識
されたようです。
保健所は猫の引き取りはしてくれません。
NPO法人、みなしご救援隊と様々な施設に保護依頼をしても野良猫は保護して
くれる所は皆無状態でした。
生まれたばかりの子猫で良心的価格の1匹25000円で引取りは個人には
荷が重いです。
猫にエサを与えている「エサやりさん」は迷惑行為でしかないようです。
その地域に居ついている「飼い主のいない猫」は結構います。
車の少ない表通りから少し離れた広い敷地は猫には快適環境です。
猫と暮らす、猫のいる街、和歌山の猫たま駅長のようにさびれた町に
多大な貢献を残してくれたのも野良の三毛猫でした。
猫に対するほんの少しの理解と愛情で共存共栄できる街になって欲しい!
もし叶うなら、朝夕に食事にくる庭を遊び場にした保護猫カフェが
出来たらいいな!
そんな夢を描きながら保護した2匹と計4匹の家猫と暮らしています。
まとめ
「望まれずに生まれてきた不幸な猫たち、迷惑な飼い主のいない猫」を
「地域猫」として管理し、「今以上に増やさないこと」
生命を受けてしまった猫たちは、地域環境の中で、出来るだけ快適に暮らせるように
日々奮闘しています。