小さな子どもを抱えて離婚を考えるときには、「実家に頼れないかも」と
思い悩む人もいます。
実際私も、6歳と2歳の子どもを抱えてシンママになりました。
「出戻り」という言葉があるように、昔から離婚後は実家に戻るイメージがあります。
しかし、誰もが実家に頼れるわけではありません。
両親と折り合いが悪かったり、行き来はするものの苦手意識を抱えていたり、
病気がちや高齢だったり・・・
既に亡くしているという人もいるでしょう。
実際には、意外にも実家に戻らないシングルマザーは約7割もいらっしゃるようです。
明治のガンコ気質と距離を取りたい!
突然の夫の他界で、多額の負債と子どもだけを残され、行き場のない親子は当然実家に
頼る道しかなかったのですが・・・
実家に戻らない選択をした私です。
年老いた明治今れの両親の傍では、お互いがうまくゆかないだろう~の想いと、
幼い子どもには、貧しくても自由にのびのびした環境で生活して欲しい!
交通事故で主人を亡くした友人は、生まれて間もない子どもを両親にあづけ、
美容師の免許取得の為に単身で技術専門校に進みました。
実家に戻らない選択をした人、一度は戻ったもののその後自分でアパートを
借りた人もいます。
選択は自分の持っている環境、親の年齢と・・・人それぞれです。
子どもを抱えて、お金も、家も、ないないづくしの不安の中で実家に帰らせて
もらえるのはホントは助かります。
母の存在は何かと気にかけてくれ、時には子どもの世話も心強いものです。
しかし・・・
私自身が、明治生まれの堅物な父の元から早く飛び立ちたいと学生時代から思って
いた実家に子どもを連れて帰るという選択は持てませんでした。
親は娘は可愛いので帰って来いと言ってくれます。
娘の苦労の愚痴を子どもには聞かせたくもないし・・・
どことなく遠慮しながら肩身の狭い想いで育って欲しくない!
孫は可愛い=娘が可愛いからの延長線上に孫の可愛いがあると私は思っています。
まして・・・高齢の両親には負担も掛けたくない。
「孫疲れ」という言葉もあるように、両親にとっても時々会うくらいがちょうど
いいのかもしれません。
一度は実家に戻ったものの、実家を出るシングルマザーは少なくありません。
田舎暮らしに老後の不安
田舎暮らしには、慣れ親しんできたものの、いったん都会の便利さを覚えると
今更ながら田舎暮らしは何かと不自由です。
車がないと買い物にも行けません。
ガソリン代や保険料だけでなく、車検、修理代、車の買い替え・・・と大金がかかり、
車を保有し続けなければなりません。
実際、実家の長男夫婦は車に乗れない年齢になると夫婦で施設に入居しました。
実家に戻らないシングルマザーは7割
厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、
親と同居するシングルマザーは27.7%(平成23年は28.5%)。
約7割の母子家庭は、親と同居せずに暮らしています。
一方で、親と同居する父子家庭は44.2%(平成23年度は50.3%)。
実際は父子家庭の方が親との同居が多いのです。
シングルマザーの場合、もともと主に母親が子育てをしていたため、子育てと
仕事や家事などの両立に慣れていることが考えられます。
また、現在は一時保育やファミリーサポートセンター、ベビーシッターなど
頼れるサービスも増えてきているという利点もあります。
実家が田舎と言う方ばかりではないかも知れませんが、親との同居は最近は
少ないようです。
誰にも頼らない生活は大変でしたが、子育て支援の社会制度をうまく活用して
自立の道を歩いた方が両親にとっても、子どもの為にもいいような気がします。
地域に溶け込んで、ママ友の仲間を増やしながら自由にのびのびと暮らして
「遠くの親戚より近くの他人」の良さを今でもつくづく感じています。
頼れるサービス・ヒト・相談先は大切です
実家に頼らない子育てをするとき、「頼れるサービス・ヒト・相談先」を確保しておく
ことで安心できます。
頼れるサービスは、保育園、一時保育、病児保育、病後児保育、ベビーシッター、
ファミリーサポートセンターなどがあります。
自治体が独自に行っているサービスもあります。
いざというときのために、土日や夜でも預けることができる一時保育やベビーシッター
探しもしておくことでさらに安心できます。
シンママは、子どもの選択肢を増やしてあげたり、子どもと共に学び生きている
喜びがあります。
自分の足で歩く人生は、全て自分で決断するので強くもなります。
そんな、母の背中を見ながら育つ子どもも又逞しく育ってくれます。
~一魂こめて~