子どもの貧困の現状と対策は?こどもの貧困放置は未来に渡る貧困!

2017-11-08 22:22 




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「見えない貧困」に

あえいでいるのです。

飢えて倒れるほどではないけれど、「貧困状態」という子どもの暮らしって、

想像できるでしょうか?

自治体の大規模調査によって明らかになりつつある貧困の実態は、

私たちの想像を超えるその生活は・・・・・

子どもの貧困問題

子どもの貧困問題は、極端に貧困な子どもに注目が集まりがちですが、
生活保護は受けてはいないけれど、生活が苦しいという家庭も少なくありません。

 

子供の貧困は、母子家庭に限らず、いま日本では、6人に1人の子どもが
「相対的貧困」状態に置かれているのです。

相対的貧困とは?

その人が暮らしている社会の普通の生活水準と比較して下回っている状態のことで、
国や地域、あるいは時代によっても水準が異なることから、絶対的ではなく
相対的と言われるようですが・・・

 

具体的には世帯1人あたりの手取り収入の中央値を基準として、その半分未満の
場合を指すそうです。

 

金額にすると1人世帯では年収122万円、両親と子ども2人では244万円が基準となり、
4人家族であれば月収およそ20万円以下であれば貧困状態になるようです。

 

手取り20万円と聞くと、ギリギリ生活できると思う人もいるかもしれない。

 

しかし、それこそが「見えない貧困」と言われるゆえんだそうです。

 

この「見えない貧困」を可視化するため、今年度、全国の自治体で
大規模な調査が初めて行われているのです。

 

なかでも全国最大規模の調査を行っているのが、大阪府のようで・・

 

府によると、調査に回答したのは全43市町村の小中学生と保護者、約5万世帯。

 

2017年1月の中間報告の段階では、相対的貧困にあたる「困窮度1」の
世帯は12.3%に上ったと言われています。

 

少し難しい言葉ですが、相対的貧困とは・・・・・

 

「日本で平均的な暮らしの半分以下の収入しかない」ということです。

 

貧困の定義って?

「絶対的貧困」と呼ばれます。

 

生活保護などの公的制度が適用されます。

 

「日本の子どもの貧困率は13.9%」という時の貧困は、「相対的貧困」です。

 

「平均的な暮らし」は、国民全体がどれくらいの収入を得ているのかによって
変わってくるのです。

貧困家庭で進む「剥奪」とは?

大阪府が行った大規模な実態調査では、貧困の実態を明らかにするため、
従来とは違う新たな指標が使われました。

 

相対的貧困状態に置かれた子どもたちが、経済状況が標準的な家庭の子どもと比べ、
何を奪われているのかを調べる「剥奪指標」だそうです。

 

その結果、「相対的貧困」の世帯では子どもが当たり前に持っているはずの
「物」、「人とのつながり」「教育・経験の機会」などが奪われていることが

 

浮き彫りになったそうですが・・・

貧困家庭を襲う物・人・事の欠如?

 

 

「剥奪指標」のひとつである「病院に行かせることができない」

標準的な世帯が0.6%であるのに対し、相対的貧困にあたる「困窮度1」の家庭は7.7%。
子どもに「新しい服や靴を買えない」という家庭は、中央値以上では2.3%に対し、
困窮度1の家庭では27.6%だったという・・・・

 

ほかにも多くの指標で困窮度1の家庭が高い結果となったと言われています。

 

最近では、スマートフォンは子どもの安全を確認するためのライフラインになっています。

 

スマートフォンやタブレット機器は、困窮度1の家庭の子どもの61.5%以上が持って、
標準的な家庭を上回っているのです。

 

スマートフォンは、仕事のために家を空ける時間の長い親が子どもの安全を確認する
ための、ライフラインになっているようです。

 

さらに「ゲーム機」「自転車」「テレビ」など、子どもどうしの付き合いや
コミュニケーションに欠かせないものについては、ほとんど差ががないことも
わかったようですが・・・

 

しかし・・・・

 

困窮度1の家庭では、子どもの知識を深めるために必要な「本」は29%が購入していないようで、
部活動で使う「運動用具」も28.3%が買い与えることができていないそうです。

 

調査では子どもたちから「物」だけではなく「人とのつながり」も奪われていることが
分かったそうです。

 

家族や人とのつながりは子どもが健全に成長していくために必要な土台です。

 

しかし、学校から帰っても家に親がいない子どもは標準的な家庭では
37.7%であるのに対し、困窮度1の家庭では50.1%

 

親子の大切な思い出になる「家族旅行」に行けないと答えた世帯は、
困窮度1で46.2%に上っているそうです。

 

外からは見えにくい「物」や「人とのつながり」の欠如。

 

そして最も深刻と思われるのが、子どもの未来のために不可欠な「教育・経験」の剥奪!

 

「学習塾や習い事に通わせることができない」と回答した困窮度1の家庭は、
30%以上にもなるようで・・・

 

「物」や「教育・経験」などの剥奪が、子どもから自己肯定感を失わせている事も明らかに
なっています。

 

子どもの貧困の放置は、将来、未来に渡る貧困とも関わってくるのです。

 

「見えない貧困」の実態が明らかになりつつあるいま・・・

 

子どもたちの未来が奪われないために、私たちが何をしなければならないのか。
考えるべき時が来ているようです。

「こども宅食」とは?

「こども宅食」の取り組みが、
2017年10月から東京都文京区で始まります。

 

こども宅食のご利用案内は、生活の厳しいひとり親家庭等の対象世帯宛に、
役所から郵送されます。

 

記載のQRコードをLINEアプリで読み取り申し込むと、今年の10月から半年間は2ヶ月に1度、
それ以降は毎月、お米や飲み物・料理しやすいレトルト食品など約10kgがご自宅に
宅配されます。

 

対象となる家庭全てに告知が行き渡る事や、申込みが簡単な事、周りの目を気にせず
支援を受けられる事など、これまでの支援方法の課題を克服した新しいやり方です

 

今回始まる「こども宅食」とはその名の通り、低所得世帯(児童扶養手当、
就学援助受給世帯)にいる子どもたちの家に直接、無料で食料を届ける仕組みです。

 

貧困状態にある子どもたちは、栄養不足だけではなく、必要な医療を
受けられていなかったり、教育のために必要な文房具などを購入できなかったり
するなどの問題に直面しがちだそうです。

 

保護者から虐待を受けたり、同世代の子どもたちとの関係が希薄になったり
してしまうケースもあるという事で、「こども宅食」で作られたつながりを
生かしたいという取り組みのようです。

まとめ