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小学校卒業式が袴になった理由は映画と親心?禁止に賛否の声も!

東京・銀座の公立小学校が高級ブランド<「アルマーニ」の制服を採用して

物議を醸している中で、間もなくやってくる卒業シーズンでも、

ここ数年沸き起こっている問題があるようです。

小学校の卒業式での「袴」着用はアリかナシか?

袴といえば、成人式や大学の卒業式の定番だと思われていたのですが、

近年は公立小学校の卒業式で着る子どもたちが増えているそうなのです。

 

小学校の卒業式に袴?

小学校によっては卒業生の3分の2が華やかな袴姿で出席する学校もあるそうです。

袴といえば・・・卒業式に女先生が袴姿だった記憶はありますが・・

広瀬すずさんが2016年に映画『ちはやふる』で着ていた袴姿がかわいくて、
子どもにも着せたいと思う親が増えたようです。

いまは七五三でも、子どもの成長を祝いお参りするといったことよりも、
成長の記録を残す写真撮影のほうがメインになっています。
小学校の卒業式もそれと同じで、6年間頑張ってきたことのお祝いや
先生や学校に対する感謝など、本来の卒業式の意味がどんどん失われていき、
親が子どもに何を着せるかばかりに気がいってしまうのは本末転倒です。(引用)

着付けや写真撮影までしてくれるレンタル店もたくさんありますしね~~~ww

何故?今・・小学生が袴なの?

「はれのひ騒動」ではないですが・・・

着物業界の過度な競争が背景にあるのも間違いなさそうです。

 

いま、呉服業界全体の売上高はユニクロ1社の売上高より少ないほど着物が敬遠される
洋服社会になっています。

 

レンタル業者を含め、七五三や成人式だけでなく小学校の卒業式もターゲットにして
何とか着物を着る機会を増やしてもらおうと必死になっている現状の状況下で、
親たちを悩ませているのが費用負担だそうです。

成長期の小学生の、卒業式の袴はほとんどがレンタルで、安い店では数千円~1万円程度で
袴一式が借りられるようです。

 

着付けやヘアセット、写真撮影まで含めたら、どうしても3万円以上は
覚悟しなければなりません。

 

高い袴でも借りようものなら10万円を超えるケースも珍しくないようです。

 

経済的事情で卒業式の衣装にお金をかけられない家庭もあることから、
「袴の着用禁止を通達する小学校も出てきたそうです。

 

学校側が規制する理由はそれだけではなく、着物を着慣れない子どもたちが
袴をはいてくると、檀上で卒業証書をもらうにも動きにくかったり、
一人でトイレに行ったりするのも確かに大変です。

 

過去には帯がキツすぎて気分の悪くなる子どもが続出したこともあったということで
袴の着用禁止の小学校もあるそうですが・・・

親の訴えで禁止までは難しい?!

もともと小学校は私服なので、卒業式もどんな服装で行かせるかは個人の自由なはず!

 

子どもの記念の日に着飾らせて何が悪いの?と訴える親も多く、
学校として禁止までするのはなかなか難しいそうで・・・

 

ただ・・・ただ・・・思うことは・・・

 

子どもの意志とは別に高額な袴を着せて、親の“インスタ映え競争”が
激化している現状に、学校側が行き過ぎた袴スタイルに一定のルールや
ブレーキをかけるのは当たり前のような気もします。

 

卒業式には、小学校で制服を義務付けているような学校なら、
今まで馴染んだ制服ともお別れする気持ちで、小学生に相応しい格好で、
華美に着飾る必要もなく、“平服”に立ち返るべきだと思いますけどねぇ~~ww

 

私服が多い小学校だと、卒業式だけ特別に服装を制限することも難しく、
ネットではさまざまな意見が出されています。

 

都市部で袴の着用が流行りだしたのも、ここ2~3年のことだと思いますが・・
(AKBの衣装で出席する子も多いらしい)

ドレスコードの観点から考える事案

ドレスコードとは、服装に関するルールであり、社会の中のさまざまな場面で、
その場にしかるべき装いだとされる服装に関する決まり(ルール)のことです。

 

どのような服を着るかは、本来は他者(特に主催者)に対する配慮、
つまりエチケット、時には主催者によって一定の服装を指定されることもあります。

 

たとえば、冠婚葬祭の服装やレストラン、劇場などでの服装の決まりです。
慣習的なこともあれば、明文で書かれる場合もあります。

 

“アルマーニ制服”の小学校校長は「服育」という言葉で採用理由を語られた
言われています。

卒業式の袴スタイルも本当に身の丈に合った服育やドレスコードに当てはまるのか?

このような観点からは、卒業式の袴の問題はどのように考えるべきでしょうか。

卒業式における服装については、学校が〈ドレスコード〉として一定程度の制限を
設けるべきではないかというのが私の意見です。

 

卒業式は、学校が主催者となって執り行うセレモニーです。

 

そこにどのような服装で出席するのかは基本的には個人の自由です。

 

服装について不必要に華美になっていく傾向があるとしたら、その流行に
乗れない子どもたちへの配慮として、学校が一定のルールを設定することも
教育の一貫として大切なことだと思います。

 

制限や禁止といっても、従わない児童に対して式への出席を認めないといった
強制的なものではなく、それを受け入れるかどうかは、最終的には本人と
保護者の判断です。

 

かりに、学校が、禁止違反に対して出席停止などの罰則を作ったとしても、
その法的効力については疑わしいと思います。

 

学校としては、保護者の見識に強く訴えかけるにとどまらざるをえないのでは
ないかと思います。

弱者へのこころ配りは教育の現場には重要

卒業式は、すべての子どもにとって一生の思い出となる重大なセレモニーです。

そのような場で、経済的な理由から服装について苦い思い、悲しい思い、悔しい思いを
している子どもがいたとしたら、そのような子どもに対する配慮は、教育の現場として
たいへん重要なことではないでしょうか。

 

この卒業式の袴の問題は、社会におけるこのようなルール設定の根本問題の
一つだと思います。

まとめ

 

子どものときから着物を着る機会が増えることは個人的には嬉しいことです。

 

経済的に恵まれない家庭で、子どもにせがまれた親の気持ち、
あるいはそのような親の気持ちを思って我慢する子どもの気持ち、

 

少子化の影響で子どもにお金をかけやすくなったこともあります。

 

周りの子どもがみな袴で出席すると聞けば、我が子にも・・と思うのが親心ですが・・・

 

「母子家庭」では、それもまた大きな負担でもあるのです。

 

アルマニーの制服といい、「服」が本来の式典の目的を食ってしまっている
ような気がしてならないのです

一魂こめて・・・

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