単身世帯が陥りやすいセルフネグレクトとは?原因や孤独死の対策は?

2018-02-27 23:24 




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自分に対する自己放任、放棄、無視

「自分による自分自身の世話の放棄」といった意味になります。

ゴミ屋敷問題や孤独死問題などの大きな社会問題の根底にあるものです。

生活がいよいよ対処しにくく複雑になっている最近、セルフネグレクトの

傾向を持つため悩んでいるケースも増えているのです。

 

セルフネグレクトとは?

セルフネグレクトは決して他人ごとではなく、だれもが関係するような
原因が潜んでいるのです。

 

いったんセルフネグレクトの状態に陥った人は、健康な心理状態の人間には
とても住めないような「ゴミ屋敷」に暮らしていたり・・・

 

身体が極端に不衛生だったり、清潔ではない多くの動物とともに家の中で
暮らしていたり、地域の中で孤立していたり・・・

 

そして生活環境が著しく悪化してしまっても、他者や行政に支援を
自ら求めないことが多く、行政側が支援を申し出てもそれを断って
一層孤立する傾向を帯びているそうです。

 

医療を拒否するケースは深刻な問題となり、健康に致命的な悪影響を与え、
死に至ることも少なくないようです。

 

セルフネグレクトが「緩慢な自殺」と言われるゆえんとも・・・

 

セルフネグレクトの状態にある高齢者は全国で推計約1万人程度いるとされています。
(内閣府経済社会総合研究所「セルフネグレクト状態にある高齢者に関する調査」)

単身世帯とセルフネグレクト

 

2018年1月12日、国立社会保障・人口問題研究所は「日本の世帯数の将来推計」を
発表しました。

 

それによると、2040年に一人暮らしをしている人(単身世帯)の割合は、
世帯総数の39.3%、約4割を占めると発表しました。

 

2015年時点で既に34.5%に達していますが、25年間でさらに4.8ポイント
上昇するわけです。

 

高齢者の孤独死が増加

東京都監察医務院(急性死、事故死の検案および解剖を行っている機関)が
公表しているデータによると、

東京23区内において自宅で亡くなる独居の高齢者の数は年々増加しているそうです。

 

2003年当時は年間1451人が、2015年には倍以上の3,127人にまで増えているようです。

 

自宅で亡くなった人が全員看取られなかったとは言い切れませんが、そのうちの
多くの人は孤独死したのではないかと推測されます。

 

先日も、正月に帰省した時は元気だったお母さんが、介護の方の訪問でお風呂で
亡くなっていたのを2日後に発見という身近な報告も聞かされました。

 

孤独死とは、誰にも看取られずに亡くなることを指します。

 

高齢者の独居率も高まり、2015年時点では男性で14.0%、
女性は21.8%でしたが・・・

 

2040年には男性が20.8%(6.8ポイント増)女性が24.5%(2.7ポイント増)まで
上昇すると見込まれています。

 

男性高齢者の約5人に1人、女性高齢者の約4人に1人が一人暮らしをする
社会と推測されているのです。

何故単身世帯が増えるの?

経済的に不安がないことが単身世帯を増やす原因となっていると言われています。

 

確かに・・・私も長年ひとりです~~^^:ww

 

単身世帯の増加要因を考えると、総人口に占める大きなものとして挙げられるのが
生涯未婚率(50歳になっても結婚せずに未婚のままでいる人の割合)の上昇だそうです。

 

この生涯未婚率ですが、1950年時点では男性1.5%、女性1.4%にすぎず、
未婚のままで生涯を過ごす人は社会の中でも非常にまれな存在でした。

 

しかしその後・・・

 

1980年で男性2.6%、女性4.4%、
2000年で男性12.6%、女性5.8%とその割合が上昇しています。

 

2015年時点では男性23.4%、女性14.1%にまで達しています。

 

男性だと4.3人に1人、女性だと7.1人に1人が生涯独身となっているのです。

 

また、一人暮らしでも不満を感じない社会になりつつあることも、
単身世帯が増加する要因として挙げられるようです。

 

「経済的な暮らし向きに心配はない」と答えた高齢者が全体の7割にも及んでいます。

 

しかも後期高齢者世代である80歳以上の人の場合、全体の8割を占めているのです。

 

一人暮らしでも幸福感を感じて生活している高齢者は非常に多いようです。

 

その反面・・・・

 

生きることを投げるセルフネグレクト、陥るのは単身者とも言われています。

 

「生きることに対して、投げやりになる」ことで、家族がいない
一人暮らしの場合、セルフネグレクトに陥りやすいといわれています。

 

十分な食事をとらない、入浴もしない、体調が悪くても病院にいかない、
といった生活を続ける中で、孤独死に直面するリスクが高まるのです。

 

セルフネグレクトは、加齢と共に心身機能が衰え、気力、体力ともに
低下しがちな高齢者に多い傾向があるようですが・・・

 

若い世代にも十分に起こり得ることです。

 

大きな病気を発病する、家族の死、失恋、仕事上の失敗といった
精神的に大きなショックを受ける出来事があった場合にも、
セルフネグレクトは起こり得ます。

単身者の高齢者は認知症になりやすい!

 

単身世帯が直面するもう1つの大きな問題が認知症です。

 

認知症とは、いろいろな要因によって脳の細胞が死んでしまう、もしくは働きが
悪化してしまうことで、認知機能に障害が発生してしまい日常生活に支障が出る
状態のことをいいます。

 

以前は、「痴呆症」と呼ばれていましたが、差別的なニュアンスがふさわしくない
ということで、厚労省は2004年に「認知症」へと表記を統一されました。

 

社会問題となりつつある認知症ですが、同居人以外の人との交流が週1回未満の
高齢者は、日々頻繁に交流している人に比べて、要介護状態および認知症になる
リスクが1.4倍高くなるという結果が出ています。

 

つまり、いろいろな人と頻繁にコミュニケーションをとる高齢者は、
認知症になりにくいのです。

 

そして・・・・

 

会話の頻度がより少ない一人暮らしの高齢者は、それだけ認知所を発症するリスクが
高めであると
言えるようです。

 

単身世帯の高齢者が孤立しないような地域社会、特に定年退職した一人暮らしの
高齢者にとっては、地域が唯一の「人とつながれる場」となることも多いのです。

まとめ