若者の貧困で結婚できない!貧困男子が社会の問題に?単身社会の行く末は?

2018年11月12日

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日本の総人口は今、何人くらいか知っていますか?

2018年(平成30年1月1日)の国勢調査を見てみると1億2659万5千人です。

でも、この人口はこれからどんどん減ってしまいます。

2030年には1億1522万人、さらに2060年には8674万人となっているのです。

これは、第二次世界大戦直後の人口とほぼ同じ規模だそうです。

世界のどの国も経験したことのない速度で人口の少子化、

高齢化が進行しているのです。

 

人口が減り少子化社会に待ち受けるものは?

どんどん人口が減り、縮んでいく日本の社会。

いったい私たちの行く手には何が待ち受けているのでしょうか?

今、日本では「ひとり暮らし」の人が急増しつつあると言われています。

「ひとり暮らし」と「貧困」の根深い関係を調べてみることに・・・

日本の人口推移

ひとり暮らしの人のことを、国の統計では「単身世帯」、あるいは「単独世帯」
呼ばれています。

簡単にいえば、同居人のいない世帯のことです。

 

総務省の国勢調査によると・・・

 

単身世帯の割合は、1970年は5.9%だったのが、2010年には13.1%と2倍以上に
なりました。

この勢いで伸びていくと、いったいどうなっちゃうんだろう?

国立社会保障・人口問題研究所では、「2030年には15.8%になる」
予測されています。

「6人に1人がひとり暮らしという時代」が17年後にはやって来ることは
間違いないようです。

何故ひとり暮らしが増えるのか?

ひとり暮らしをしている男女にはいろいろな人がいらっしゃいます。

離婚した人や、配偶者と死に別れた人たちもいるけれど、最近とくに増えているのが、
「結婚しない人たち」です。

30代前半の男性の未婚者の割合を見てみると、
1990年は33%。
2010年には47%になっています。
つまり、今や「30代前半の男性の2人に1人が未婚者」

女性の場合は

30代前半の未婚率は、
1990年には14%だったのが
2010年には35%に高まり、
ほぼ3人に1人以上という割合のようです。
男性ほど水準は高くないけれど、
女性も未婚化が進んでいるってことのようです。
(総務省「平成22年 国勢調査」参照)

なぜ、未婚者が増えているのか?

理由はいろいろ考えられるけれど、最大の理由は・・・
働く女性が増えてきたことだと言われています。

 

昔は、男性に嫁ぐことで生活の安定を得る人が多かったのですが・・・

 

今は自分で稼いで食べていける女性が大勢います。

 

独身男女に「なぜ結婚しないか」を尋ねると、
「いい人にめぐり合わないから」という回答がいちばん多いそうです。

 

自分で生活の糧(かて)を得られるようになった分、理想の男性との
出会いを待てるようになった、ということではないかと・・・

 

もちろん、女性の経済力が向上してライフスタイルを選択できるようになったことは、
社会として歓迎すべきです。

社会の労働形態が変わったことも要因

1990年代以降、契約や派遣社員、パート・アルバイトなど、
非正規社員として働く若者が増えたことも、未婚化が進んだ大きな要因ようです。

 

非正規の男性で結婚する人の割合は、正社員の男性と比べかなり低いそうです。

 

経済的に不安定だから、結婚したくてもできない・・・

そんな人も多いのかもしれません。

でも、非正規社員から正社員になるのは、まだまだ難しいのが現実です。

社会全体で、何らかの手を打たなければいけない問題のようです。

 

一方、女性は、男性と違い、非正規社員で結婚する人の割合は、
正社員とほぼ同じです。

 

最近は共働きが増えたとはいえ、「男性が主たる稼ぎ手であるべき」という
考え方は依然として根強いようです。

 

そして・・・生活に不便がないのであえて結婚しなくても自由なライフスタイルを
楽しむ思考も見受けられる時代のようで・・・

 

「昔のようにお見合いを勧めてくれる、面倒見のいい上司や親類が周囲にいなくなった」「コンビニに行けば、カロリー計算されたお弁当が並んでいて、結婚しなくても不自由
しない」
などの理由も考えられます。

「35歳」は女の格差の分かれ道?

50代単身女性は3人に1人が貧困

物事には、何事につけ光と影があります。

当然、単身世帯が増えることでいい面もあるようです。

 

単身者は同居人と光熱費などを共有しないため、
一人当たりの消費支出額が大きくなりやすい。

 

結果的に、単身世帯の増加が消費の拡大につながり、
経済成長面でプラスに働くという見方もあるのですが・・・

 

ただ一方で、困った問題が起きる可能性もあるというのが・・

「貧困シングル」の増加だと言われています。

「貧困男子」が社会問題に!

単身社会の行く末

女性の貧困問題は古くて新しい問題だそうですが・・・

それに比べ「シングル男性の貧困」は、これから見つめなくてはならない
新しい問題といえるそうです。

2007年の政府統計から、65歳以上の男性未婚者の貧困率を調べると
なんと40%にものぼる。
妻のいる高齢者の割合(16.6%)を大きく上回る数字だ
(出典:藤森克彦「低所得高齢者の実態と求められる所得保障制度」

今のところ、65歳以上の男性高齢者に占める未婚者の割合は2.4%にすぎないそうです。

でも、2030年になると、この割合は10.8%になると予測されています。

 

また、国立社会保障・人口問題研究所によれば、
2030年の50~60代男性の4人に1人がひとり暮らしになる見込みだと言われています。

 

2030年の50~60代というのは、ちょうど今の30~40代に当たる世代です。

 

今後、高齢の未婚男性が増えれば、それだけ男性の貧困問題も
深刻化する可能性があるようです。

男性未婚者と貧困率

「男性未婚者と貧困率」をめぐる数字には、複雑な事情がひそんでいるのです。

 

日本はまだまだ男性を一家の稼ぎ手としている社会です。

 

このため、女性の場合は「未婚だから貧困に陥りやすい」という側面があるけれど、
男性の場合は、「貧困だから未婚」というケースもあるのかもしれません。

 

ただ、ひとり暮らしの人は病気したり、失業したりしても、
同居人のサポートを得られない。

 

その結果、貧困に陥る人が少なくないのは、見落とせないポイントのようです。

 

いずれにせよ、非正規労働に従事してきた人々が高齢期を迎えたときには、
高齢男性の貧困問題は、さらに深刻化している可能性があると・・・

誰がいつシングルになっても生きていける制度を

高齢化社会
じつは、日本はすでに高齢者の貧困率がかなり高い国のようです。

65歳以上の高齢者全体で見ると、女性の貧困率は約25%。

4人にひとりの高齢女性が貧困状態です。

男性は18%で5人にひとりが貧困状態で、高齢者全体の平均貧困率は22%だそうです。

OECD加盟国の平均は13%だから、日本は9ポイントも上回っていることになります。

今後、ひとり暮らしの人が増え、それとともに貧困率が上昇したら、
日本社会はどう対応すべきなんだろうか?

見直さなければいけないのが年金

現在、非正規労働に従事する人の多くは国民年金に加入しています。

国民年金は、40年間保険料を納めて、満額で月額6.6万円を受給できる
というものですが・・・

 

もちろん、そんな収入で生活するのはとても無理な話です。

 

なぜ、こんな受給額が設定されているかといえば、そもそも国民年金が
対象としていたのは、定年のない自営業者だったからです。

 

年金以外の収入があることを想定して作られている制度なんです。

 

でも、非正規社員は勤め人だから老後も働き続けられるとは限りません。

 

そして・・彼らは家計の補助のために働く主婦とは限らないのです。

 

自分で食べていかなくてはならない、ひとり暮らしの未婚者が
かなり含まれているのです。

非正規社員が老後、貧困に陥らないようにするには、厚生年金に加入できる
仕組みを作ることだと言われています。

 

厚生年金は、年金保険料を企業と労働者が半分ずつ支払うことに
なっていて、給付水準も比較的、恵まれているのです。

 

これまで政府は、厚生年金の対象者を広げることを検討してきたようですが
業界団体の反対もあって、わずかな拡大にとどまっているのです。

 

できれば・・厚生年金に加入できる会社で働けば政府の制度を待たなくても
老後が安泰ってことにもなりますね。

 

女性でも高齢者でも、ちゃんと働けてしっかり収入を得られる
そんな世の中が来れば、誰だって安心ですね。

 

誰がいつシングルになるかわかりません。

 

離婚や死別、別居、たとえパートナーがいても、ひとりで生きていかなきゃいけない
時が来るかもしれない。

単身世帯の問題は、今、ひとり暮らしをしている人だけの問題じゃないのです。

 

誰にも起こりうる、社会全体の問題です。

 

今から・・・しっかり準備しておく必要があります。

いつかは誰もが通る道なのです。

豊かな老後のために・・・

一魂こめて・・・

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